肌を這うしなやかな指使いに耐える。
 息遣いこそ平静を保っているけれど、君の熱い吐息は漆黒の人間の胸に掛かっている。
 君を追い詰めるように、春風のような指が君の胸をくすぐる。
 
 君は、
 
くちづける
押し倒す
喘ぎ声を漏らしてしまう